化粧ビスとは?形の特徴や用途について
特定の業界では当たり前に通用する言葉でも、一般の人からしたらどのような形のもので、使い方の見当もつかないアイテムがあります。
看板業界における「化粧ビス」もその一つではないでしょうか。
実は毎日の生活で見かけているものなのですが、ここでは「化粧ビス」の特徴や用途について紹介します。
壁面取り付けに使われる化粧ビス
化粧ビスとは化粧ネジや装飾ビスとも呼ばれるもので、板状のものを壁面に設置する際に、隅に取り付けて固定するための取付用金具です。
取り付け方は壁にピタッと押し付けるようにダイレクトに取り付ける方法と、壁と板の間にスペーサー(パイプ状のパーツ)を入れて浮かせるように設置する方法があります。
通常、細い棒に螺旋状の溝が切られており、回転させることで締め付けられるものをビスと呼びますが、化粧ビスは固定する対象をより美しくすることを目的とするため「化粧ビス」と呼ばれています。
化粧ビスの素材や形の特徴
化粧ビスはステンレスや真鍮、ジェラルミン、スチールなどで作られています。
全体の形は、ネジのような形だけで化粧ビスと呼ぶこともあれば、壁面固定用のネジと化粧キャップ、そして取り付ける板と壁面の間に入れるスペーサー(パイプ状の浮かせ金具)のセットで化粧ビスとする場合などがあります。
ネジ頭は外部に露出しているので、看板などデザインをより美しく見せるために使われる場合は、丸型で表面はフラットなタイプが多く使われています。
トイレの鏡などに使用し、デザイン性があまり求められない場合は、機能面重視でマイナスの形の摺り割りやプラスの十字穴が付いているタイプもあります。
仕上げや色に関しては、金属のスタイリッシュ感を出すためのクロームやゴールド、シルバーメッキが多くなります。
屋外掲示の場合は錆対策としてステンレスやプラスチックのキャップを用いることが推奨されます。
看板においてはどんなところで使われる?
看板では、アクリルボードなどの看板を壁面に取り付ける場合に化粧ビスを用います。
壁面に直接ボードを取り付けるよりも、化粧ビスを使って少し浮かして取り付けることで、一気に高級感を演出できます。
また立体感が出ることで、平面的に取り付けられたものよりも、看板のアピール力も上がります。
社名や表札などでも活用されています。
飲食店や美容室などのメニューボードに用いれば、ベタ付よりも目立つので、店内の色々な角度から内容を見ることができるでしょう。
実は普段から多く目にしていた化粧ビスの世界はいかがだったでしょうか。
看板を美しくきれいに見せるため、また、視認性を高めるためなど、機能面に優れるので、看板設置の際は方法の一つとして覚えておいて下さい。