コート紙と光沢紙の違いとは?
パソコンの普及により個人でもチラシやパンフレットを作る人が増えてきましたが、印刷する紙は多種多様で、紙の名称を言われても、よく分からないことばかりです。
今回はオフセット印刷に用いられることが多いコート紙と、家庭で使われることが多い光沢紙についてご紹介します。
コート紙の特徴とは
コート紙は塗工紙の一つで、その名の通り、紙の表面に塗料がかかっており、光沢があります。
一般的には両面に光沢がついており、色の再現性がとても高いことから、フルカラーで印刷することに向いていると言われています。
週刊誌やファッション雑誌など、表面がツルっとしており、イラストやモデルの写真が良くわかると思いませんか?
そういったものはコート紙が利用されています。
他によく目にするコート紙の例として、薄いものでは折り込みチラシが挙げられ、厚いコート紙は冊子や雑誌の表紙、カレンダーやポスターにも使われています。
写真のみならず、高精彩を求める印刷物にはコート紙がおすすめです。
コート紙の短所
塗料が表面に施されているため、ボールペンや鉛筆などで書き込みをするには不向きであり、インクを使ったスタンプを押しても、かなり乾きにくい特性があります。
また、光沢があるために、小さなキズや指紋跡などが光の反射によっては目立ってしまいます。
光沢紙の特徴とは
光沢紙は身近な用途だと、写真印刷などが上げられます。フォト光沢紙の表面にはコート紙同様ツヤがあり、インクジェットプリンターでの印刷に向いているため、特にご家庭でのプリンターを用いた写真印刷に利用する紙を想像すると分かりやすいです。
普通紙にインクジェットプリンターで印刷するとインクのにじみが見て取れますが、光沢紙はそのにじみが少なく、とても鮮やかに印刷できます。
光沢紙の短所
表面に光沢がありますが、インクジェットのトナーが浸透する構造になっているので、印刷面を持ってしまうと手の汚れなどが吸着される可能性があり、取り扱いに注意が必要です。
また、レーザープリンターでは表面の光沢が印刷時の熱で溶けてしまい、プリンター本体の内部に張り付いて故障の原因となってしまうため、レーザープリンターでは使用できません。
まとめ
同じツヤのある素材でも、用途によって適した紙があります。
会社の冊子を安く綺麗に作ろう…と思うなら、費用などの面でもコート紙がお勧めです。
ご家族やペットの写真を綺麗に残したいと思うなら、光沢紙が良いでしょう。
是非参考にしてみてください。