看板の表示面の素材として代表的なものは、カッティングシートとインクジェットシートです。
看板によっては、表示できるもの・できないもの、そしてコストが変わってきます。
それぞれのシートを紹介していきましょう。

正式名称はマーキングフィルムであるカッティングシート

カッティングシートとは、塩化ビニル製のフィルムに粘着剤が付いたシートで、正式名称はマーキングフィルムです。

コンピューターでデータを読み込んで、データに添って看板に貼っていくためのシートを作成します。
プロッターという機械で加工した後に、文字型・デザイン型に加工したシートで要らない部分を削除します。
これを、「かす取り」と呼んでいます。

一色ごとに工程がありますので、使用する色が多い場合や、サイズが小さくかす取りの作業実施が難しい場合、カッティングシートはあまり適していないと言えるでしょう。

カッティングシートは自分で思った通りに表現できる

カッティングシートのメリットとして、打ち合わせ等で事前にサンプルを見せてもらうことで、自分が思い描いた色とロゴでシート内を表現することができます。
しかし、色の種類は多くありますが、グラデーションや写真など複雑な表現が難しいというデメリットがあります。

デザインを印刷するときに使用するインクジェットシート

インクジェットシートとは、大判のプリンターでデザインを印刷するシートを指します。
このシートは光を透過するので、電飾看板にも適しています。

凸凹部分や透過性を持つもの、下地によっては種類が変わってきますので、作成者が思うシチュエーションを看板屋さんと共有しながら作成することをおすすめします。

インクジェットシートは複雑に入り組んだものが表現できる

インクジェットシートのメリットは、非常に表現性が豊かなことです。
写真や複雑なデザイン、グラデーションも表現可能になります。

しかし、印刷機によっては色味が変わったりしますので、思い通りの色を表現するのが難しいといった一面もあります。

カッティングシートとインクジェットの違い

インクジェットシートは、屋内外問わず使用することができます。
耐候性の高い用紙を使用し、溶剤系のインクをプリントしています。

一方、カッティングシートは低コストではありますが、単色のため表現に限界があります。
また文字数が多くなる場合、結果的にインクジェットシートに比べコスト高になる恐れがあります。

両者の特性を理解し、より実現可能な加工方法を選択しましょう。