商品の側や店頭に掲示して、購入につなげるツールのPOP(ポップ)ですが、お客様にダイレクトに数字を伝える、値段の書き方にコツやポイントがあることをご存知でしょうか?

ここでは、プライスカードや説明カードなど、手書きでPOPを作る場合の、値段(数字)の書き方について紹介します。

POPの値段(数字)はわかりやすく

POPは商品の魅力や効果、価格などをお客様(消費者)に伝えて、購入を促すためのツールです。

そのために、POPはお客様の目に留まって、内容を簡潔に伝えなければいけません。

スーパーでの買い物を想像して下さい、歩きながら買い物している場合、特定の商品、コーナーの前を通り過ぎる時間はほんの数秒です。
その中で、商品の価格や魅力などを端的に伝えることができなければPOPとして失格なのです。

数秒で数字がすっと頭の中に入ってくるのは、キレイでしかもアクセントのある書体の数字です。
きちっとした角々とした字体で書かれた数字より、丸みを帯びていて太い数字を心がけましょう。

また、数字の字と字の間はできるだけ詰めて書きましょう。
字間を詰めると文字が圧縮されてボリューム感がでるので、わかりにくくならない程度に字と字を重ねてしまっても大丈夫です。

また、¥マークや「,」(コンマ)などの記号や円・エンなどの単位、0(ゼロ)については小さめにすると数字が目立ってわかりやすくなります。

書く時は、一筆書きする場合は極太の角ペンが適しています。
枠取りして中を塗ったり、ハイライトを付けて目立たせる場合は、丸ペン、角ペンを使い分けて下さい。

POPの価格表記は税込みの総額か、税抜きか。決まりはある?

POPの価格表記は総額表示が基本です。

これは、国(国税庁・財務省)が定めた「総額表示」の義務付けによって決められていて、値札やチラシ、広告など、消費者に対して行われる価格表示に適用されます。

現在の10%の消費税の状態で1万円の商品の価格表記をする場合は、11,000円や11,000円(税込)などとするのが「総額表示」として適当になります。

POPに書くのは値段だけでいいの?

POPは販促として使うものです。
値段を大きく書いてPOPとして掲示すれば販売促進に役立つことは間違いないでしょう。
しかし、値段だけでは、その商品の特徴、特色、魅力などを十分に伝えられないことがあります。

値段は高いが効能は抜群の場合、商品説明を添えてその効能をアピールするほうが効果が高いです。
また、使い方などを記したほうがお客様にとって有益である場合は、値段のほかに説明文を書いたほうが親切ですね。

「値段が安い」は確かに大きなアピールポイントになりますが、POPとしてそれだけで完結しないように、心がけましょう。

以上がPOPの値段の書き方のコツ・ポイントです。
おすすめやイチオシの商品の値段をしっかり伝えて、販促に役立てて下さい。