看板は、どのお店にも掲げられていますが、どのような看板を設置すれば集客に効果が出るのかわかりますか?なかには、とりあえず掲げているという飲食店もあるのではないでしょうか。

今回は看板が持つ集客の効果と看板製作のポイント、目的別に用意する看板について解説していきます。

■飲食店で看板が持つ効果とは?

現在では、インターネットの口コミやグルメサイトで情報を収集する人が多く、看板にそれほど意味はないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし繁盛している飲食店は、看板の役割や効果を研究し、集客の重要なツールとして設置しています。

飲食店で看板が持つ効果は、主に以下の2つが挙げられます。
1つ目は、お店のあるエリアに不慣れな人にも、「ここにお店があります」と飲食店の存在を知ってもらうことです。
そのため、パッと見て意味のわからないロゴや文字が多い看板などは、その役割を果たしていないでしょう。
効果的な看板は、初めてそのエリアに訪れたお客様やたまたま通りかかった人に、お店を知ってもらうチャンスを逃さず来店につなげています。

2つ目は、看板ひとつで飲食店の特徴、つまり「何を提供してくれるのか」を知らせることです。
よく見かける店舗名しか書いていない看板は、その飲食店がどんなお店かわからず、お客様がお店に入ることをやめてしまう可能性があります。

この2つのポイントを意識した看板を作らなければ、十分な効果を得るのは難しいでしょう。

■繁盛する飲食店の看板の特徴

繁盛する飲食店の看板には、3つの大きな特徴があります。
それは「視認性が高い」「お店のコンセプトをしっかり伝えている」「何のお店かわかりやすい」の3点です。
それでは、それぞれについて見ていきましょう。

◇視認性が高い

看板を用意する際に、一番に考えなければならないのは視認性です。
遠くからでも何のお店かわかる、人通りが多くない立地でもすぐ気づくようにすることが必要です。

また、周囲の看板と差別化して、埋もれてしまわないようにすることも視認性を高める要素となります。ほかの飲食店などの看板と同じようなデザインや配色では、お客様の印象に残らず、来店につながらなくなってしまうでしょう。

◇お店のコンセプトとマッチしている

人気の飲食店の看板は、お店の特徴やコンセプトをうまく表現しています。

たとえば、新鮮な魚がウリの居酒屋であれば、鮮魚のイラストを使った看板や魚の形をした看板、豊富なワインを取りそろえているバルであれば、ワイングラスを並べた形をした看板にするなど、一目見て、そのお店の商品やサービス内容を伝える工夫をしています。

◇どのようなお店なのかが一目でわかりやすい

お客様は看板を一目見て、どのようなお店なのかわからなければ、そのお店に行こうと思わないでしょう。
そのため、道行く人がお店の近くを通るわずかな時間に、お店のコンセプトやウリを伝えられる看板が必要です。

どのようなお店かわかりづらい看板の例としてよくあるのは、ただ店名と飲食の業種だけしか書いていない看板です。
「居酒屋バル イタリアーノ」や「中華料理 春楊」などでは、お客様の興味をひきつけにくいでしょう。

店名や業種だけでなく、お客様をひきつけるキャッチコピーを盛り込むと、一気にお店のウリが伝わる看板になります。

たとえば、ハンバーガーがウリであれば、「肉汁のしたたる牛肉100%のパテを使ったハンバーガー」と看板メニューの特徴を大きく書くのも効果的です。
有名な産地のものを使っているのであれば、「宮崎県産比内地鶏を使った」「三陸で水揚げされた」と具体的なほうがイメージしやすいでしょう。

■【目的別】おすすめの看板種類

ここからは目的に応じた看板を制作するために、どのような看板があるか紹介していきます。

◇時間帯、日替わりなどでメニューを変えたい

人気カフェチェーン店やハンバーガーショップなどでよく見かける、両面に手書きで書かれた看板などは、日替わりメニューやその日のおすすめメニューを書けるので、お店のPRに効果的です。
看板に料理の絵を書いて興味をひかせる、お店の雰囲気を演出するということもできます。

◇夜でも目立つ看板にしたい

夜だけ営業をする飲食店であれば、暗い中でも目立つ看板が必要です。

たとえば電飾看板、デジタイルサイネージ、LEDディスプレイなどがありますが、ビルの2階以上にお店を構えているのであれば、電飾看板はお店の存在をアピールするのに効果的でしょう。

電飾看板はさまざまな形状がありますが、基本的には通常の看板と同じように、お店の雰囲気を考え、何を伝えたいのかを考慮して決めていきます。

また最近では、LEDディスプレイを使う飲食店も出てきました。
LEDは電球よりもとても明るいので視認性も高く、暗い場所はもちろん、高所に設置する場合でも、電球よりも通行人に宣伝・PRができます。

最後にデジタルサイネージですが、デジタルサイネージとはディスプレイに映像を表示して情報を伝える手法です。
ディスプレイなので発色がよく、電球やLED看板よりも高い視認性があり、静止画だけではなく動画を流すことができます。従来の看板ではできなかった、おいしさや新鮮さをリアルに伝え、さらに調理の様子やお店の雰囲気も伝えられる強力な販促ツールといえるでしょう。

■まとめ

看板は、お客様と最初に接する大事な販促ツールです。
お店の場所を知らせるだけではなく、特徴や雰囲気、ウリを一目で伝えられなければ十分な効果は得らにくいでしょう。
ほかのお店と差別化でき、お客様の興味をひきつけられる魅力的な看板にすることが集客を大きく左右します。
この記事を参考に、お店の看板を効果的な看板に変えて集客アップにつなげましょう。