街の中や生活の中にある広告物として、デパートの壁に掲げられてセールの開始を知らせたり、学校に吊るされて部活動の全国大会出場などを祝う、大きな幕を見かけたことがあると思います。
これらの幕は、横に大きい横断幕に対し、縦に長く上から吊るすので「懸垂幕」や「垂れ幕」と呼ばれています。

この「懸垂幕」は、どのようなメリット、効果があって使われているものなのでしょうか?

広告や標語などを強くアピール

広告、宣伝、標語などのアピールのために使われるのが懸垂幕や垂れ幕です。

縦に長く、時には10m近くのサイズもあるものを吊るすこともあり、大きくて目立つということは、広告物として大きなメリットになります。
サイズが大きいということは、文字を大きくできるということでもあり、街を行く大勢の人々に見せることができ、遠くにいる人にも広告、宣伝内容を伝えられます。

つまり、不特定多数の大勢の人にアピールできるのです。

看板とは異なり架け替えが手軽

種類にもよりますが、取付けタイプの看板は一度設置したら長期間利用することが基本で、簡単に取り替えたり、表示内容を変更したりできません。
しかし、上から吊るすタイプの懸垂幕や垂れ幕は、取り替えが利く宣伝、広告アイテムとなる点もメリットと言えます。

制作も手軽なので、例えば毎年行う季節限定キャンペーンなどの場合、春に掲示して夏以降は保管しておき、また春になったら掲示するなど、数年は同じものを使いまわすことが可能です。
プリントするデザインも自由度が高く、手持ちのデータを入稿したり、担当者に手描きでイメージを伝えて、それをデザイン化してもらうことも可能です。
また、近年縦長で大きなディスプレイ…と聞くと、デジタルサイネージや液晶ディスプレイなども頭に浮かびますが、まだまだ現場では管理のしやすいアナログな掲示物が主流といえます。

使用目的や場所に応じて素材を変えましょう

大きなサイズの懸垂幕や垂れ幕は、場所をとることから主に屋外で使用されます。
その場合は、耐候性が高く丈夫なビニール系の「ターポリン」などの素材を使います。

また、屋内で使う場合は、耐久力は低くても軽くて便利な、ポリエステル系の布系素材「トロマット」などを使うと良いでしょう。

サイズや設置場所に応じた適切な対応を

商業施設や公共施設など、大きな建物へ設置をおこなうような大型の懸垂幕の場合は、必ず設置用の設備が必要となります。安全面への考慮や、法的な既定もあることから、施工業者への依頼が必須です。
あまり大きくない、店頭への設置や、体育館での応援アイテムなどであれば、風からの影響や安全性を考慮し、しっかりと固定をする必要がありますが個人様でも設置は可能です。

近所の学校に「甲子園出場決定!」などと提示してあると、思わず目をとめてしまいませんか?

懸垂幕や垂れ幕は多くの人に宣伝効果がある有用な広告アイテムです。
縦長の設置スペースがある場合は、広告の一つとして使用を考えてみて下さい。