お店で商品を選んで、さて購入となった際に、レジの並び方で迷った、わかりづらくて他の客とトラブルになりかけた…、というような経験をされた方もいらっしゃると思います。

基本的に全てのお店において、初めて来店でもスムーズにレジに並べることが理想です。
では、お店側としては、お客様をどのように導いて、レジ前で列を形成してもらうのがベストなのでしょうか?

ここではレジの並び方の種類や、そのメリット・デメリットについてご紹介します。

フォーク型とは?そのメリットとデメリット

レジが複数あって、レジが空くのを待っているお客様に一列に並んでもらう方式をフォーク型と呼んでいます。
これは、上から見ると、列がフォークの柄の部分で、レジがフォークの先端の分かれている部分のように見えるからです。
コンビニや銀行ATMなどでよく採用されている並び方になります。

メリットとしては、並んだ順番にレジへと導かれるので、不公平が生じにくい点です。
また、列を一列にすることで列ごとのバラツキがなくなり、バラバラに並ぶよりも効率的で、待ち時間は少なくなる傾向にあります。

デメリットとしては、列が一列なので行列が長くなってしまう点です。
行列が長くなると、列がある所に陳列されている商品は買いづらくなるなど、店内での動線に大きなマイナスとなります。
また、フォーク型であることを確実に伝えられないと、列に並ばずに直接レジに行ってしまう割り込みのお客様が現れ、列に並んでいるお客様の間でトラブルになることもあります。

並列型とは?そのメリットとデメリット

それぞれのレジに直接並び、レジそのものから列が発生するのが並列型です。

メリット・デメリットはフォーク型と表裏一体となっていて、メリットとしてはそれぞれの列が長くなりにくいことが挙げられます。

デメリットは、列によって進みの早い遅いが生じ、並んでいるお客様によっては不公平を感じたり、ストレスとなる場合があります。
その不公平感やストレスはお店へのマイナスイメージにつながるので、デメリットとしては大きくなります。
また、少しでも早く進めそうなレジを求めて列を移動するお客様も多く、それにより待ち時間が長くなってしまったり、割り込みによるトラブル発生の原因になりかねません。

レジの数が多い場合はフォーク型を形成することが難しい(空いたレジへの誘導が難しい)ため、並列型を採用することになります。
大型のスーパーやディスカウントショップなどでは並列型が基本となっています。

フォーク型でも並列型でも、大事なのはお客様の誘導

レジへの並び方でフォーク型・並列型のどちらを採用するのでも、お客様にとって大事なのは、スムーズに会計を済ませられることです。

レジの位置をわかりやすく知らせるためには、天井からぶら下げる吊下型の看板や誘導サインを効果的に使う必要があります。
特にレジ周りは床に貼るレジ誘導シールを貼ることで、並び方や並ぶ場所など、レジへの動線を簡単に構築できるので、おすすめです。

いずれにせよ、お店側はお客様がストレス無くスムーズにお会計を済ませられるようなご案内、誘導をする必要があります。
レジの並び方の種類を知り、適切な誘導サインで、上手にお客様を誘導してあげましょう。