ピクトグラムと聞いて何を想像しますか?
ピンとこない方でも、非常口の上にあるマーク・トイレのマークと聞くと想像できるでしょう。
別名「絵文字」「絵単語」と呼ばれ、あらゆる情報や注意を表示させる為の視覚記号の一つです。
明度差のある2色を使用して、表現したい概念を図として表しています。

それでは、ピクトグラムの役割や目的とは何でしょうか?
導入された経緯から見ていきましょう。

ピクトグラムが担う役割

ピクトグラムは、文字と絵で構成されます。
マークを見て、記載されている文字を知っている人は文字で判断します。
描いてある絵を知っている人は、絵で判断します。
つまり、そのマークを文字か絵で判断できるようになっています。

いかに情報を的確に伝達するかを主として考えた場合、ピクトグラムの役割は重要なものになります。
言葉がわからなくても、文字か絵でそのマークを判断することができるのです。

ピクトグラムを制作する目的

ピクトグラムを制作する目的は、マークを通じたコミュニケーションの向上です。
特に言語が違うことによるコミュニケーションの低下は、誤解を生むこともあります。
異国の地で何か困っていることが発生しても、ピクトグラムの存在で判断ができるのです。

電車などの公共交通機関においては、トイレや非常口などを文章で表現する代わりに、視覚的な図で表現されます。
ピクトグラムには、内容の伝達を直感的に行う目的があります。

ピクトグラムが果たしてきた役割

1964年の東京オリンピック開催まで、日本人は、外国人とのコミュニーションにおいて、言語の違いで苦労しました。
その時に、視覚的な要素を組み込むことによって、コミュニケーションを円滑にすることが可能になりました。

ピクトグラムがあれば、高齢などにより視力が低下して文字が見えにくくなっても、絵を見て判断ができます。
時代の流れでアナログからデジタルになるにつれ、他人と会話をすることが少なくなっても、絵を見て判断することができます。

視覚的な絵を配置することにより、人間の判断を速くすることができました。
ピクトグラムは、時代の道標として今後も活躍をしてくれるでしょう。