世の中に溢れている広告物には、バナー・フラッグ・タペストリー・ペナントと呼ばれるものがあります。

言葉からはどれも布のような素材で、吊るすタイプのものとイメージできますが、それぞれに明確な違いなどはあるのでしょうか?

旗やのぼりを意味する「バナー」

バナーは英語のbannerからとられ、旗やのぼりなどを意味します。

広告物として使う場合は、商店街の街路灯などから吊るして使い、商店街の名称を記したバナーをズラリと並べてイメージ戦略に使ったり、商品やサービス名をアピールしたりして使います。
サイズは30cmほどのものから、3mを超えるものまで幅があり、形状は長方形のものが多くなります。

なお、近年ではインターネットのサイトで使われる広告、宣伝のことをバナーと呼ぶことも定着しています。

色々な形がある小サイズの旗「フラッグ」

フラッグは旗と直訳できます。

形は長方形やリボン型、ホームベース型などがあり、サイズはバナーと同程度となります。
バナーとフラッグは、まとめてバナーフラッグとして販売されていることも多く、明確な違いがなく、業者によって呼び方が違うだけというのが現状です。

また、広告物より旗としての機能がメインの社旗や団体旗もフラッグと呼ぶことがあり、こちらは縦横2:3の比率が主で、1mから1.5mほどのサイズが主流です。

室内装飾用の織物だった「タペストリー」

元々は室内装飾用の織物であるタペストリーは、広告物として扱うよりも、インテリアとしての性格が強くなります。
広告物として扱う場合は、屋内・屋外の両方に対応し、サイズはバナーやフラッグよりも大きい最大2mほどのものが多いようです。

形状は長方形が主となりますが、フラッグと同様にリボン型やホームベース型などもあります。

フォルムに三角形が含まれる「ペナント」

野球の優勝旗としてのイメージが強いペナントは、横長の三角形のフォルムをイメージさせます。

三角型のペナントとして制作される場合は、広告物や記念品として作られるケースが多いようです。
また、サッカーやバスケットボール、野球チームの象徴旗として作られる場合は、ホームベース型のものをさすことが多くなります。

それぞれの特徴をあげてみると、バナーとフラッグは同一視されることが多く、タペストリーは長方形、ペナントはホームベース型か横三角形、という特徴があることがわかります。
しかし、業者によってはそれぞれの特徴が逆だったり、呼び方が違ったりするので、実は絶対の基準や明確な違いが存在しないのも事実です。