買い物に行くとついつい見てしまう商品の値段や説明文。
これらはPOP、またはプライスカードと言い、商品を販売するために欠かせないアイテムです。

どの店にも見られる「プライスカード」と「POP」。その違いとは何でしょうか?

プライスカードの役割とは?

プライスカードとは商品に付ける売価表示カードの事です。
もっとなじみやすい名前だと「値札」と呼ばれる場合もあります。

プライスカードの主な役割とはお客様に商品名や商品の規格、売価などを知らせる事です。
パっと見て商品名と値段が分かるよう、商品と近い位置に貼り付けるのが特徴です。

作成のポイントは「数字を一塊にして訴求力を上げる」点にあります。
互いの文字の隙間を埋めるように書く事で、迫力が増し値段をアピールすることができます。
プライスカードは赤文字などの特徴ある文字で書かれていることが多くあります。

POPの役割とは?

POPは売り場の案内や商品の使用方法などをわかりやすく表現し、お客様の購買意欲を促進する「広告」としての役割を持ちます。
POPに記す情報は「商品に対しての疑問への答え」「商品の情報」「店のサービス・メリット」などで、文字ばかりでなく、商品の写真やイラスト、グっとくるキャッチコピーなどで表現した方が訴求性は増すといわれています。

ただし、何でもかんでも書けばいいというわけではなく「売れるPOP」にはコツが必要です。

例えば、売り切れが続いていた商品が入荷した際には、『ついに〇〇が再入荷!この機会をお見逃しなく』といったようなPOPを目立つように設置し、お客様の購買意欲を煽るという方法があります。
また、食材を販売しているお店の場合は、その食材を使った簡単なレシピなどをPOPに記載することで、お客様が商品を買った後のことを具体的にイメージできるため、購入につながりやすくなるのではないでしょうか。

POPの重要性については販売業を行うどの企業も重視しており、社内研修やセミナーを取り入れたりと、「売れるPOP作り」に積極的に取り組んでいます。

プライスカードとPOPの違いとは?

似たような表現のため同一視されがちなプライスカードとPOPですが、はっきりとした違いがあります。

プライスカードは「商品の名前と値段をお客様に教えるアイテム」であり、POPは「商品の説明や使用方法、効果などを伝え、買う理由を教えるアイテム」です。

POPは「広告」という役割があるため、商品の情報を多く書き込む必要がありますが、プライスカードは商品名と値段の情報だけあれば成り立つので、同じではありません。
店内のPOPで商品の情報を知って興味を持ち、プライスカードの値段で納得して商品を手にとるという流れができれば、POPとプライスカードそれぞれの役割が生きているという事になります。

商品の特徴をうまく生かしてたくさん売るために、分かりやすいPOPと目に付きやすいプライスカードで売り上げアップにつなげていきましょう。