ピクトグラムは様々な場面において使われます。メリット(利点)もあれば、デメリットもあります。
ピクトグラムのメリット(利点)・デメリットについてお届けします。

シンプルで直感的に表現できるピクトグラム

ピクトグラムの大きなメリットは、事前に準備無しで見ただけで理解ができることです。
もっと掘り下げると、文字と絵が同居しているピクトグラムもあるので、文字が理解できる人は文字で理解し、できなくても絵をみれば理解できる仕組みになっています。
色にも特徴があり、赤を利用して「注意・警告」を促すなど、色によってその図で何を訴えたいのか、即座に判断することができます。

絵もシンプルな柄が多く、多少距離が離れていても判断ができるようになっています。
トイレを探す時も、遠くからトイレがあるという絵柄で示されていれば、目標がはっきりしますし、気持ちも落ち着かせることができるでしょう。

文化の違いによる表現方法をどうクリアするかが課題

一方、デメリットとして挙げられるのは、文字が理解できないという前提で絵を見たとき、絵柄によっては、様々な解釈ができてしまう点です。

世界各国では、それぞれ文化が違います。
そのため文化の違いで、行動パターンにも変化が生じます。
例えば、フォークとナイフが表示されれば、レストラン若しくは飲食店と想像できると思います。
しかし、食事でフォークとナイフを使うことのない文化の国の人々にしてみれば、フォークとナイフの絵を見ても理解できないでしょう。

もう一つ挙げるとするならば、抽象と具体のバランスです。
ピクトグラムのデザインは、世界各国で自由にされています。
同じ内容を示すピクトグラムは、どんなデザインになっても世界中の人々が理解できることが前提ですが、自由にデザインをするという背景から、デザイナーの個性もあり、具体性に偏ってしまいがちです。
具体性が目立つと母体となるものが見えにくくなります。
だからこそ、ピクトグラムにはより公共性を求められます。

 

いかがでしたでしょうか。意外と身の回りにピクトサインは溢れており、意識してみるとご自身もその存在の恩恵を受けている場面があることに気づかされますよね。
ぜひ店舗装飾にも取り入れて、ユーザーフレンドリーな環境を作りましょう。