屋内や屋外で、公共施設や街中で、毎日必ず何かしら目にする「案内板」。
人々を誘導する案内板の意味やその種類についてまとめてみました。

案内板の意味や目的

目的地や通過する地域の方向や距離、道路の名称などを示す経路案内、街中の名所や周辺などを示した地図、施設内部の店舗やトイレなどの位置を示す看板、ビル内部のテナントを示すフロアガイドなど、何か目的を持った人を目的地まで誘導したり注意を促したりする看板を案内板、または案内標識と言います。

また、工事現場のように目的地や通過する地域が工事中で立ち入れなかったり、周辺住民に工事中であることを示したり、中で働いている人に注意を促す看板も案内板の一種となります。

案内板の種類

案内板には場所や目的、意図によっていろいろな種類があります。
人の目につきやすい案内板をいくつか紹介します。

公共の場での案内板(案内標識)

一番わかりやすい案内板は、車に乗っているときに見かける道路案内の標識です。
目的地までの距離、方向などを記した看板、高速道路での看板、サービスエリア、パーキングエリアなどへ誘導する看板など、誰もが一度は見たことのある馴染みの看板です。

道路以外では、駅などで見かける鉄道関連の案内板があります。
路線の案内、料金の案内、乗り換えの案内はもちろん、ホームや線路上には危険を促す看板や、運転士、車掌、駅職員が気を付けて作業するための注意事項の看板などもあります。

もちろん交通関係だけでなく、災害時の避難場所への誘導看板や、津波の危険を示す看板なども案内標識の一種です。
公共の案内標識の特徴は、文字や数字だけでなくピクトグラムを使用して、誰が見ても一目でわかるように表示されているのが特徴です。

工事現場での案内板

工事現場や建設現場でも案内板は欠かせない存在です。

工事現場や建設現場を示すための案内看板や、通行止めをお知らせする看板、工事期間を記す看板などは、通行人に工事を知らせるための案内板となります。
また、装備のチェックや建設機械操作への注意事項、落下物注意、危険物注意など、現場に関わる人のために案内する看板もあります。

これらは公共の案内板よりもピクトグラムやイラストを多用し、一目で危険だとわかるように描かれているのが特徴です。
通行人も作業人も、一歩間違えれば事故になるケースがあるため、作業の数や建機の数だけ看板の種類があるといっても過言ではありません。

建物の中での案内板

案内板があるのは屋外だけはありません。
公共施設や商業施設の中にも案内板は存在します。

例えば、どの施設にも必要なのが「フロアガイド」です。
建物の何階にどのようなお店があるのかが、わかりやすく記されています。

必要といえば、恐らく誰もがお世話になる「トイレ」の案内板。
どこにトイレがあるかは非常に重要です。
同様にエレベーターやエスカレーターへの誘導も、案内板があると便利です。

そして重要なのが「非常口」の案内板です。
これはどの施設にも必ず設けなければなりません。

これら建物の中の案内板は、壁や頭上に設置してあるタイプが多く、目立つ存在ながらも施設内を楽しむ人の邪魔にならないよう設置してあるのが特徴です。

紹介した以外にも、「案内板」の役割を持つ看板はたくさんあります。
何気ない通勤途中や、いつもの場所へのショッピングへ行くとき、ちょっとだけ案内板に目を向けてみてはいかがでしょうか。