ポスターのオプションとしてよく見かけるものに、ラミネート加工というものがあります。ラミネート加工とは透明なフィルムで用紙を覆うことを言いますが、ラミネート加工にもさまざまな種類があるのをご存知でしょうか?また、加工方法の違いによって用途に応じて使い分けることもできます。
今回はラミネート加工によってどんなメリットが得られるのか、またどのような種類があるのかをまとめました。

■ラミネートとは?

ラミネートUP
ラミネート加工とは「ポリプロピレン」や「ポリエチレン」を原料とする、専用の透明フィルムに熱を加え、用紙の表面を加工する作業のことを指します。このラミネート加工を施すことによって、用紙を傷や汚れ、水から保護し印刷の色褪せも防ぐことが可能になります。

◇さまざまなシーンで利用されるラミネート加工

ラミネート加工は耐久性、耐水性に優れているため、ポスターはもちろんさまざまなシーンで活用されています。

・飲食店のメニュー表
・オフィスで使われるクリアファイル
・冷蔵コーナーPOP、リーフレット
・工事標示板
・パークガイド
・フラワーアレンジメントボックス、折箱等
・食器、アメニティ

通常の紙製品では破損・劣化が心配なところでもラミネート加工を施せば対応できるのが大きなポイントと言えるでしょう。

■ラミネートポスターのメリット

ラミネート加工をおこなう最大のメリットは耐久性が強く、汚れや破れから印刷物を守ることができる点です。また耐水性もあるため、屋外に掲示した場合でも雨による水漏れの心配がありません。

そのほか、使用するフィルムを使い分けることによって、表面に光沢感が出て質感をよくしたり、反対に光の反射を抑えてマットな仕上げにしたりすることも可能です。

◇屋外のポスターに最適

屋外に掲示するポスターは雨風や紫外線によって劣化しやすいのが悩みのタネです。最近は紙自体の劣化を防ぐ加工技術が進んでいますが、ラミネート加工もそのひとつです。

加工の際、紫外線のカット率が高いフィルムを使ったラミネートを使用することで、色褪せ防止に優れた効果を発揮します。太陽光が当たり続ける場所で使用しても劣化しにくいのがうれしい魅力で

■パウチ(ホット)ラミネートとコールドラミネートの違い

ラミネート加工はマット仕上げやUVカットなどさまざま種類がありますが、大まかにはコールドラミネートとパウチ(ホット)ラミネートの2種類に分かれます。

コールドラミネートは片面加工、パウチ(ホット)ラミネートは両面加工で仕上げられており、用途がそれぞれ異なります。

◇コールドラミネート

70~100ミクロンの糊の付いたフィルムを圧力で定着させます。ローラーでの自重をかけた加工、または低温サポートの付いた機械で加工されます。機械は比較的安価なため、一般家庭でも購入しやすいです。

表面の傷防止・色褪せ防止・耐久性を高めるほか、表面に用途に合わせた特殊加工を施すことができます。そのため、屋外用のポスターやステッカーにもよく利用されています。

◇パウチ(ホット)ラミネート

熱で溶ける糊を使ったフィルムで加工するので、100度以上の熱をかけて加工されます。機械はロールフィルムやカットフィルムを扱うタイプがありますが、ロールフィルムに使用する機械はコールドラミネートと兼用できる大型のものが多いです。

パウチ(ホット)ラミネートの一般的なフィルムの厚みは約100~200で、周囲をミミで囲むように両面から挟み込んで加工します。そのため、ほとんどのフィルムの厚みが200~400ミクロン以上になり、加工後は固くなるのが特徴です。
パウチ(ホット)ラミネートをおこなうことにより、表面の傷防止・一時的な耐水機能が高まります。

◇どのようなものが向いている?ラミネート加工の選び方

コールドラミネートとパウチ(ホット)ラミネート、加工したい素材や目的に合わせてどちらか適した方を選びます。どのようなものにどちらが向いているのか見てみましょう。

コールドラミネートは熱に弱い塩ビニールや合成繊維などの素材、加工後に硬さを求めるものに適しています。
・メニュー表
・カード
・チラシ・パンフレット等

パウチ(ホット)ラミネートの場合、合成紙とラミネートフィルムの組合わせ、またUVカット加工ができるため屋外で長期使用するものに適しています。
・屋外用ポスター
・紙シール

紙が素材の場合、コールド、パウチ(ホット)どちらも加工可能です。しかしステッカーになるため、パウチ(ホット)は片面PP加工用に使います。

■ラミネート加工を活用しよう

ラミネート活用
家電量販店などで家庭用のラミネート加工機材が販売されています。しかし写真やカードは手軽に加工できますが、ポスターなどの大きなサイズのものは、専門的な技術が必要なうえ、手間がかかるので大変です。

ラミネート加工は素材の種類や用途に応じて加工方法が異なるので、専門の業者へ加工を依頼することをおすすめします。サインスタイルでは、さまざまなラミネート加工を取り扱っているので、ぜひ一度ご相談ください。

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